はじめに
ウイリアムモリスのアーツアンドクラフツ
イギリスの田舎に暮らして、もうすぐ30年。イギリス伝統のウイリアムモリスやリバティの柄のプリント生地、ハリスツイードのウール織物、そんなイギリスのテキスタイル文化に魅せられ、布雑貨を制作する「アーティスト」として地元のギャラリーで活動をしていました。
イギリスの人々には、古いものを修理し、手を入れながら大切に受け継いでいくインテリア文化があります。そして、手作りを楽しむDIYの知恵が、暮らしの中に自然に根づいています。
ウィリアム・モリスのアーツ&クラフツ運動の精神は、手工芸を尊び、時間と手間を惜しまずに「自分が本当に好きな空間」をつくり上げ、その過程そのものを楽しむという考え方が基本になり、私のDIYインテリアの原点にもなっています。
イギリスのDIYとインテリア
イギリスでは、家のペンキを自分で塗ったり、壁紙やタイルを貼ったりすることはごく当たり前。DIYインテリアは特別なものではなく、日常の一部です。難しい部分だけを大工さんや電気工さんにお願いし、それ以外は自分の手で仕上げる——そんな柔軟さも、この国らしいインテリアデザインの魅力だと感じています。
このブログでは、イギリスのDIYインテリアを次の視点を交えて解説していきます。
- 受け継いだものを大切に使い続けること
- 職人の手仕事や伝統工芸を暮らしに取り入れること
- 自分の手で作る楽しさを味わうこと
- アンティークやヴィンテージの価値を見直すこと
- 地元の素材や技法を活かすこと
居心地の良い空間作りとは・・・
古い家と私の原点
感性は、育った環境と深く結びついている。そう実感する原風景があります。
私は大阪の旧家に生まれました。迷路のように暗く、不思議な空気をまとったその家は、のちに両親の手でリノベーションされ、当時流行していた明るく合理的な住空間へと生まれ変わりました。便利で快適にはなったものの、古い民家ならではの個性や魂が、どこか抜け落ちてしまったように感じられたことを、今もはっきりと覚えています。



ビンテージ家具と古民家再生
京都の大学ではテキスタイルを専攻しましたが、心を奪われたのは「住居学」——建築や空間をめぐる授業でした。本当に心地の良い住まいには、人の暮らしや記憶が折り重なるように織り込まれている。その考えに、強く惹かれていったのです。
アパレルデザイナーとして京都に暮らし始めた昭和バブルの末期、古い建物の価値を見直す「古民家再生」が静かに芽吹き始めていた頃でした。バブルの時代には次々と姿を消していった京都の長屋に、機能的な美しさや、人と人をつなぐコミュニティのかたちが宿っていることに気づき始めた人たちがいたのです。
古いものを単に懐かしむのではなく、そこに流れてきた時間や暮らしを受け取り、次へと手渡していく。当時私が住んでいたのは事務所をリノベした天井の高いワンルーム。底には粗大ゴミを再生したビンテージ家具が並んでいました。



イギリスのインテリア・デザインに学ぶ
英国人との結婚を機に、英国・湖水地方の自然豊かな田舎での暮らしが始まります。
そこで目にしたのは、古い家具を大切に受け継ぎ、ドレープの美しいカーテンや壁紙、照明、ドアノブに至るまで、自分たちの感性で丁寧に選び、組み合わせていく英国の住空間でした。
それは「高級な家具に整えられたインテリア」ではなく、暮らしの歴史を楽しむ生活者が工夫しながら作り出した個性的な空間。美術館やギャラリーを巡るように、日常の中で美しいテキスタイルや古い家具のデザインに触れる時間が、私のインテリアへの感性を、さらに深く静かに育ててくれたように思います。
その英国の美しい田舎町に、小さなコテージを購入したのも25年前。
窓から見えるのは、ゆるやかに続く緑の丘と、四季ごとに表情を変える庭。自然素材の風合い、長い時間を経たビンテージ家具、そしてその時々の「好き」を重ねてきたエクレクティックなインテリアは、暮らしとともに少しずつ育ってきました。



私が「DIYインテリア」にこだわる理由
リバティプリントやウィリアム・モリスなど有名ファブリックに魅せられ、雑貨アーティストとして仕事を始め、その後英国の有名インテリアブランドの撮影用のスタイリングのお仕事をいただいたり、インテリアデザイナーの下請けでホテルのインテリアに関わったり、多くの魅力的な仕事を慌ただしくこなす日々が続きました。
2020年、コロナ禍でインテリアの仕事は一時休業となり、忙しい生活から一転して私自身の暮らしを見つめ直す時間ができました。ちょうどその時、息子の大学進学も重なり、長年暮らしてきたこのコテージをリノベーションする事にしたのです。
こうして始まったコテージのリノベーションは、予算の限られる中、イギリスながらのゆっくりしたペースで進み、予期せぬトラブルの連続でしたが、数年に及ぶ工事の結果、床の素材を選び、壁紙を張り替え、古いものを生かしながら手を入れていく作業は、自分が求めている「住まい」とは何か? を問い続ける貴重な体験だったと振り返ります。
このブログでは、そんな私の体験談を交えながらイギリスの「DIYインテリア」のポイントを、ステップByステップで綴ります。
このサイトを訪れてくださった皆さまが、このライフスタイルとDIYインテリアに興味を持ち、リノベのお手伝いになれば幸いです。
Mrs.A (筆者)
キーワード:コテージコア 田舎暮らし スローライフ サステナブル クラフトコア ビンテージ 手作り アースコア 環境にやさしい リサイクル アップサイクル 自然素材 家庭菜園
DIYインテリアの基本
住宅建材を選ぶ
1choose fixed material
カーテン生地や家具を選ぶ
2 pick fabric and funiture
カラースキーム
3 work with colour
照明
4 designing your lighhting
スケッチアップ
6 create budget
見積もり
部屋別のデザイン
ビンテージ家具とインテリア雑貨
英国老舗のインテリア商材、家具や雑貨、リアルタイムのオークション情報、街歩きの中で出会った一点ものの雑貨なども紹介していきます。
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